本を読もうプロジェクトー外国の作者による本

別エントリーですでにご紹介したカズオ・イシグロ、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』を除く外国の作家によるタイトルリストです。訳本・洋書の両方を含みます。

  • 『星の王子さま』サン・テクジュペリ「たぶん「愛」について語っている、きつねのお話は、忘れられない。心にしみる。」
  • 『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』ジュノ・ディアス「哀れな主人公に共感しながら楽しく読めます。」
  • 『二都物語』チャールズ・ディケンズ「長いですが、最後かならず泣けます。物語的感動をあじわえます。」
  • 『フランケンシュタイン』メアリー・シェリー「とっても有名だけど実は意外と知られていないそのストーリー。でも実は、解けることのない永遠の問いかけが存在している物語。英文学を先行している人なら特に、是非読んでもらいたい。」
  • 『われらが歌う時』リチャード・パワーズ「20世紀初頭アメリカの人種差別が激しい中に結婚したユダヤ人男性、黒人女性、その子供たちの物語。その時代のアメリカの差別の状況が垣間見えるとともに、音楽を言葉でこんなにも豊かに表現できるのかと衝撃を受けた作品。」
  • 『コレラの時代の愛』ガルシア・マルケス「別の男性と結婚してしまった女性を、51年9か月と4日待ち続ける男の物語。コロンビアの作家ガルシア・マルケスらしい奇想天外さが感じられる純愛小説。」
  • 『マチルダは小さな大天才』ロアルド・ダール「読書嫌いな子供だった私が唯一夢中になって読み進めた本だったので、印象深い大切な作品だから。」
  • 『火星の人』アンディ・ウィアー「たった一人で火星に取り残されるという状況からいかに生き延びるかというアイデアに感心させられる。こういった本につきものな科学描写も、中高程度の知識で理解ができ、読みやすい。」
  • I want my hat back Jon Klassen 「絵本だけど、とってもこわい。でも同時にコミカル。」
  • The Catcher in The Rye J・D・Salinger わりとすらすらと読める。また、サリンジャーの本の多くは、内容が不思議なものが多く、印象に残りやすい。
  • 『北京の秋』ボリス・ヴィアン「エグゾポタミーという砂漠に線路を敷こうと集まってくる人々の物語。例えば、アンジェルはロッシェルが好きだ。しかし、ロッシェルという娘はアンヌを愛している。そしてアンヌとキスをするたびに、ロッシェルはすり減っていく。肌もざらついて、日を追うごとに少しずつ壊されていく。黒い髪とオレンジ色の肌を持ったキュイーブルは、それを悲しむアンジェルを慰める。「女の子のために泣くなんていけないわ。女の子って、それほどまでにするほどのものじゃないのよ。」そして、キュイーブルと結ばれたアンジェルは、アンヌがロッシェルから得たすべてを、たった一度で失ってしまう。そんな風な話が、黄色い砂漠を背景に語られる。完成したばかりの鉄道が砂の中に埋没していく鮮烈なシーンに至るまで、この物語は、悲しみというものが、一瞬、言葉の中に結晶したように、愛と露骨が砂漠の黄色い砂の上に砕けて散らばっているような、いとおしい物語。ジャズの演奏家だったという同作家による『うたかたの日々』は、胸に花が咲いてしまうという奇病に罹った恋人を持った青年の恋愛小説。」
  • その他
    『アメリカン・サイコ』ブレット・イーストン・エリス・『ああ無情』ヴィクトル・ユーゴー・『トーニオ・クレーガー』トーマス・マン・East of Eden  John Steinbeck
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