本を読もうプロジェクトーミステリー・エッセイ・詩集・評論

 

  • 『自分の感受性くらい』茨木のり子 「『自分の感受性くらい自分で守れ ばかものよ』というフレーズを聞いたとき、頭を殴られたような気がしました。彼女の詩は、どれも胸に突き刺さりますが、同時に生きて行く勇気も湧いてきます。」
  • 『紅一点論――アニメ・特撮・伝記のヒロイン像』斎藤美奈子「たとえば、男性ばかりの職場で「活躍」する「紅一点」の女性刑事のお話、などなど、世の中には「たくさんの男性と少しの女性」で出来上がる物語にあふれています。それはなぜ?「紅一点」に期待される(押し付けられる)ヒロイン像とは?そこには、それを取り巻く世界のどのような願望が反映されているのか?――これらの疑問を、ノリよく、かつ明晰に論じた、痛快な本。「フェミニズム批評」などと言われるとちょっと身構えてしまうかも、というそんな人にこそ読んでほしい。切れ味抜群の鮮やかな分析が、すらすら読める文体で味わえます。特撮、ジブリアニメ、大河ドラマ、などなど、多くの人に親しまれている題材が用いられているので読みやすいのも魅力。日本文学好きな人には、同じ著者の『妊娠小説』もお勧めです。」
  • 『食器と食パンとペン』安福 望 「現代短歌に挿絵を付けた詩集&画集です。31文字の制限の中で自由に綴られる現代ならではの言葉遊びとその短歌からインスピレーションを得た幻想的でどこか切ないイラストが心を癒してくれます。「自分も短歌を詠んでみようかな」という気持ちになるかも?」
  • 『大人失格――子供に生まれてスミマセン』松尾スズキ「クドカンや阿部サダヲの劇団の主宰者といえばわかりますでしょうか。笑えて、毒があって、言葉選びのセンスがとても良くて、説教臭さはゼロなのに人生を学べるエッセイ集。すべてのダメ人間のために。たしか星野源(私と同年代)もこの本を勧めてましたよ。」
  • 『チームバチスタの栄光』海堂尊「最後までどうなるかわからないハラハラドキドキのストーリーと、登場人物である、「白鳥圭輔」「田口公平」の正義感が素晴らしい。」
  • グアテマラの弟片桐はいり「異文化体験や家族のこと、食べ物の話がつづられたエッセー集で、時々くすっと笑いながら気軽に読めるが、読み終わると、ある家族の肖像が鮮やかに浮かび上がって、心に残る。」
  • その他
    『ボトルネック』よねざわほのぶ・『夏と花火と私の死体』乙一・『思考の整理学』外山滋比古・『パレード』吉田修一・『ドアD』山田悠介・『ボールのような言葉』糸井重里・『占星術殺人事件』島田荘司・『告白』湊かなえ
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