本を読もうプロジェクトー小説・児童書など

たくさんの本をオススメいただきましたが、小説が多かったです。皆様の思い入れのある本を沢山ご紹介いただき、読みたい本がもういっぱいです。

  • 『とかげ』吉本ばなな「「どこの国のものでもない、あなたと、私にしか通じない言葉で話している。すべての人どうしにそういう言葉がある。本当はね。あなたと誰か、あなたと奥さん、あなたの前に一緒にいた女、あなたの父親、あなたの友達、その人たちどうしだけのためのたった1種類の言葉が。」(「新婚さん」より) 」
  • 『マチネの終わりに』平野啓一郎「終わり方がフランス映画のようで、最後の解釈が人によってかなり違います。その違いをシェアし合うのもまた楽しいです。」
  • 『つみつみニャー』長新太「「大人でも感動できる」やら「ためになる」やら、絵本に「深さ」や「教訓」を求めるのもまあそれはそれでよいですが、それとは真逆のものもぜひ読んでほしい――長新太は最高です。「シュール」と言えばその通りではあるのですが、そんなカッコいいものでもなく、徹底的にくだらない。くだらなさで言ったら『ごろごろにゃーん』や『キャベツくん』シリーズもお勧めですが、この『つみつみニャー』は、無意味なくだらなさと心温まる物語との異様なドッキングで、狂気すら感じる傑作。出てくるネコがひたすらかわいいのもよい。」
  • 『女生徒』太宰治「太宰治が女性一人称で書いた作品のみを収録した短編集です。女の子特有のアンニュイな気持ち、嬉しいこと、理想、悩みなどが、もしかしたら女性作家よりもリアルかも……と思うような描写がされています。太宰治の女心理解度に震えてください!おすすめは乙女な女生徒のふつうの1日を描いた表題作「女生徒」と、自分が若くて綺麗な女であることへのある種の確執に気付かせてくれる(笑)「皮膚と心」です。一作が短いものばかりなので気になったものからすぐに読めます!ぜひ!」
  • 『色彩の息子』山田詠美「文庫本をぱらぱらとめくっていただけるとすぐにわかると思うのですが、本の間に何枚か折り紙のような色付きの紙がはさまっています。何の変哲もない赤や青などの色で、必ずしも各話の終わりや始まりに挟まっているというわけではありません。でも、本を読んでみると、ただの無地の折り紙には見えなくなるんです。物語に漂う痛烈な感情を色覚で補填する新感覚の短編集!読書家の皆さまにぜひ体験していただきたいです。」
  • 『蜜蜂と遠雷』恩田陸「ある出会いをきっかけに主人公や周りの人達が成長していく過程がとても面白い。また、演奏のシーンの表現がとても詩的であり、まるでそこにいるかのように感じられる。」
  • 『風神秘抄』荻原規子「昨今はハリーポッターを始め、西洋のファンタジー翻訳本がブームですが、数少ない和製ファンタジーにも優れたものがあるので、萩原紀子さんの作品をオススメしたいです。」
  • 『三四郎』夏目漱石「青春小説といったらこれです。教養へのあこがれとか、淡い恋心とか、再読したい作品です。」
  • 『舟を編む』三浦しをん「言葉の持つ力、言葉の美しさを再認識させてくれる。普段からもっと大切に言葉を紡ごうと思わせてくれる。」
  • 『向日葵の咲かない夏』道尾秀介「どの年代でも読みやすいが、年代によって結論の感じ方が異なる本だと思うから。私は中一の時に読みましたが、今読むとかなり違う風に味わえるのかなと思う。そんな楽しみ方が出来ます。」
  • 『旅をする木』星野道夫「心に残る文章がたくさん書かれている。全速力で駆けて、ふと立ち止まったときに読むと心が安らぎます。」
  • その他 『いつもの朝に』今邑彩・『とるにたらないもの』江國香織・『プリンセストヨトミ』万城目学・『ボクたちはみんな大人になれなかった』燃え殻・『ミラクルファミリー』柏葉幸子・『一瞬の風になれ』佐藤多佳子・『烏に単は似合わない』阿部智里・『英単語の世界』寺澤盾・『下町ロケット』池井戸潤・『夏の庭』湯本香樹実・『火花』又吉直樹・『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』桜庭一樹・『瞬』河原れん・『図書館の神様』瀬尾まいこ・『図書館の魔女』高田大介・『村上海賊の娘』和田竜・『天地明察』冲方丁・『夜は短かし歩けよ乙女』森見登美彦・『儚い羊たちの祝宴』米澤穂信
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